冬になると、暖房をつけているのにどこか「足元が冷たい」「部屋ごとの温度差がつらい」――そんなお悩みを感じていませんか。
特に春日部市周辺は、平地が広がる地域特性から放射冷却による底冷えが起こりやすく、朝晩の冷え込みが強いエリアです。その結果、暖房に頼る時間が長くなり、光熱費（暖房費）がかさみやすいというご相談をよくいただきます。

じつは、この「寒さ」と「暖房費」には、住まいの断熱性能と気密性能が深く関わっています。
この記事では、春日部で高性能な注文住宅を検討されている方に向けて、

• なぜ断熱性能が冬の暮らしにそれほど影響するのか
• どのような断熱・気密の家だと暖房費が変わるのか
• 春日部で家を建てるときにチェックしたいポイント

を、できるだけ専門用語をかみ砕きながらお話ししていきます。
「難しいことはよくわからないけれど、冬でもあたたかい家にしたい」という方にも読んでいただける内容ですので、どうぞ気軽に読み進めてみてください。

1．春日部の冬は“底冷え”しやすい。その理由とは？

春日部市は、東京都心から少し北に位置し、まわりに高い山がない平野部です。一見すると温暖そうに感じられますが、冬になると夜間から早朝にかけての冷え込みが強くなりやすいエリアでもあります。

その要因のひとつが放射冷却です。空気が澄んで雲が少ない冬の夜は、地面付近の熱が宇宙空間に逃げていきやすくなります。その結果、外気温がグッと下がり、建物自体も冷やされてしまいます。

さらに、利根川・江戸川など大きな川沿いからの風の影響もあり、体感温度は実際の気温より低く感じられることも。
こうした条件が重なることで、

• 床がひんやり冷たい
• 窓際だけ極端に寒い
• 暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない

といった「春日部ならではの冬の寒さの悩み」が生まれやすくなります。

2．断熱性能が低い家で起こること

では、断熱性能が十分でない住まいでは、冬にどのようなことが起きているのでしょうか。代表的な例を見てみましょう。

2-1．暖房しても足元が冷たい・部屋ごとの温度差が大きい

壁や天井、床、窓から暖かい空気が外に逃げてしまうと、いくらエアコンやストーブをつけても室内がなかなか暖まりません。
とくに断熱・気密が弱い家では、

• リビングは暖かいのに、廊下やトイレ・脱衣室は寒い
• 2階と1階で温度差が大きい

といった不快な温度ムラが起こりやすくなります。

2-2．窓の結露・カビの発生

冷たい外気の影響を受けやすい窓まわりは、とくに結露が生じやすい場所です。
アルミサッシ＋単板ガラスの窓だと、外の冷気がそのまま伝わりやすく、室内の湿った空気が触れることで水滴になってしまいます。

この結露をそのまま放置していると、

• カビやダニの発生
• サッシや窓枠の腐食
• 見た目の汚れや掃除の手間

など、健康面・建物の耐久性の両方にとってあまり良くない状況が続いてしまいます。

2-3．ヒートショックのリスク

暖かいリビングから、冷え切った脱衣室や浴室に移動したとき、急激な温度変化によって血圧が大きく変動することがあります。これが、いわゆる「ヒートショック」です。

断熱性能が低く、家の中に大きな温度差があるほど、このリスクは高まります。
「少し寒いけれど我慢すれば大丈夫」と感じてしまいがちですが、年齢を重ねるほど注意が必要なポイントです。

3．高性能な断熱住宅が冬の暮らしをどう変えるか

では、断熱性能・気密性能を高めた高性能住宅では、冬の暮らしはどのように変わるのでしょうか。ここでは、イメージしやすいように3つのメリットに整理してみます。

3-1．暖房効率アップで光熱費（暖房費）が抑えられる

しっかり断熱された住まいは、一度あたためた空気を外に逃がしにくいのが特徴です。
その分エアコンの設定温度を上げすぎる必要がなく、運転時間も短くて済みます。

結果として、

• 冬の暖房にかかる光熱費が抑えられる
• 省エネ性の高い暮らしに近づく

といったメリットが期待できます。
「冬の電気代が高くて困っている」という方にとって、断熱性能の見直しは大きなポイントになります。

3-2．家中の温度差が少なく、快適で健康的

高性能な断熱・気密の家では、リビング・廊下・トイレ・脱衣室など家の中の温度差が小さくなります。

その結果、

• 朝起きてすぐに動き出しやすい
• お風呂やトイレの寒さストレスが小さい
• 帰宅した瞬間からホッとする暖かさがある

といった暮らしの質の向上につながります。
また、ヒートショックのリスク軽減という意味でも、大きな安心材料になります。

3-3．結露しにくく、住まいが長持ちする

断熱性能が高い窓・外壁・屋根を採用し、気密性能もしっかり確保された住まいでは、表面温度が極端に冷えにくくなります。そのため、窓の結露が発生しにくくなり、カビ・ダニの発生を抑えることにもつながります。

長い目で見れば、これは建物自体の耐久性アップにも貢献します。
「冬あたたかい」ことは、実は「住まいを長持ちさせること」にもつながっているのです。

4．春日部で家を建てるときに押さえたい断熱ポイント

ここからは、これから春日部で注文住宅を建てようとお考えの方に向けて、「どこを見れば断熱性能の違いがわかるのか」という視点でポイントを整理してみます。

4-1．断熱材と「Ua値」をチェックする

断熱性能をあらわす指標のひとつにUa値（外皮平均熱貫流率）があります。値が小さいほど、外に逃げる熱が少なく、断熱性能が高いとされています。

「数字はちょっと苦手…」という方は、無理に細かい数値を覚える必要はありません。
住宅会社に、

• どの断熱材を、どのくらいの厚みで使っているのか
• 春日部エリアの気候に対して、どのくらいの性能を目標にしているのか

といった点を、ぜひ質問してみてください。
説明が具体的でわかりやすいかどうかも、住宅会社選びのひとつの基準になるはずです。

4-2．窓まわり（サッシ・ガラス）の性能

先ほども少し触れましたが、住まいの中でもっとも熱が出入りしやすいのが「窓」です。
春日部のように冬の底冷えがあるエリアでは、窓性能の違いが体感温度に大きく影響します。

おすすめは、

• 樹脂サッシまたはアルミと樹脂のハイブリッドサッシ
• Low-E 複層ガラスなど、断熱性の高いガラス

などを採用した窓です。
ここにこだわるだけでも、「窓際のヒンヤリ感」がずいぶん変わってきます。

4-3．気密性能（C値）と施工品質

どれだけ良い断熱材や窓を使っても、施工の際にすき間が多く残ってしまうと、そこから冷たい空気が入り込み、暖かい空気が逃げてしまいます。

その「すき間の量」を示す指標がC値（相当すき間面積）です。C値は実測で確認する必要があるため、気密測定を行っているかどうかも重要なポイントになります。

「図面だけではなく、実際の性能を測って確認しているか」
ここも、信頼できる高性能住宅づくりには欠かせない視点です。

5．コダマホームが考える「春日部にちょうどいい断熱性能」

全国どこでも同じ仕様の家を建てるのではなく、春日部の気候や暮らし方に合った断熱・気密性能を考えることが大切だと、私たちは考えています。

たとえば、

• 冬の底冷えと夏の暑さの両方に配慮した断熱仕様
• ライフスタイルに合わせた窓の配置と性能のバランス
• 一棟一棟の気密測定による品質確認

など、数値だけでは見えにくい部分にも丁寧に向き合いながら、
「家族が長く健康に暮らせる家」を目指して設計・施工を行っています。

断熱性能や気密性能は、図面やカタログだけではなかなかイメージしにくい部分でもあります。
だからこそ、実際の施工事例や体験談を交えながら、ていねいにご説明することを心がけています。

6．まとめ：冬の快適性が、家づくりの満足度を左右する

冬の寒さは「我慢すればなんとかなる」と感じてしまいがちですが、
その我慢は、毎日の暮らしの小さなストレスとなって積み重なっていきます。
さらに、光熱費の負担や健康リスクを考えると、断熱性能をきちんと考えた家づくりは、これからますます大切になっていくはずです。

春日部で高性能な注文住宅をご検討中の方は、

• 冬でも家中があたたかいこと
• 暖房費を無理なく抑えられること
• ご家族の健康と安心につながること

といった視点から、ぜひ断熱性能・気密性能について一度しっかり話を聞いてみてください。

「わが家にはどれくらいの断熱性能が合っているんだろう？」
「今の住まいが寒いけれど、建て替えやリフォームで変えられるの？」
など、気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

地域密着の工務店として、春日部の気候と暮らし方をよく知る立場から、
お一人おひとりに合った冬も夏も快適な高性能住宅をご提案させていただきます。