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スタッフブログ
注文住宅を建てる際、キッチンは重要な空間です。
毎日使う場所だからこそ、使い勝手の悪さから後悔するケースも少なくありません。
後悔を防ぐためには、間取りや設備、オプション選びなど、様々な点に注意が必要です。
今回は、注文住宅のキッチンで後悔しやすいポイントを具体的にご紹介し、失敗を防ぐための対策を提案します。
これから注文住宅を建てる方は、ぜひ参考にしてください。
間取りで後悔しないために
キッチンの広さと形状選び
キッチンの広さは、家族構成や生活スタイルによって大きく異なります。
一人暮らしであればコンパクトなI型キッチンで十分ですが、家族が多い場合はL型やU型、アイランド型など、広々としたキッチンが使いやすいでしょう。
しかし、アイランド型キッチンは、十分な広さがないと、リビングを圧迫したり、動線が狭くなったりする可能性があります。
また、U型キッチンは作業スペースは広いものの、コーナー部分が使いにくいと感じる人もいます。
自分のライフスタイルや家族構成を考慮し、適切な広さと形状を選びましょう。
ワークトライアングルを意識した配置
ワークトライアングルとは、シンク、コンロ、冷蔵庫の3点を結んだ三角形のことです。
この三角形の辺の長さを適切に設定することで、キッチンの作業効率が向上します。
各辺の長さは、合計で約510cmが理想とされていますが、家族構成やキッチンの形状によって調整する必要があります。
ワークトライアングルを意識して配置することで、無駄な動きを減らし、家事の負担を軽減できます。
収納スペースの確保とパントリーの有効活用
キッチン収納は、使いやすさが重要です。
吊り戸棚は、高い位置にあるため、身長の低い人や背の高い人にとって使いにくい場合があります。
また、奥行きが深いパントリーは、奥のものが取り出しにくくなる可能性があります。
収納スペースの配置や大きさを検討する際は、収納する物の量や種類、家族の身長などを考慮しましょう。
パントリーを設置する場合は、奥行きを浅くしたり、稼働棚を使用するなど、工夫が必要です。
また、パントリーとキッチンの距離が遠すぎると、作業効率が悪くなるため注意が必要です。

設備仕様とオプションで後悔しないために
天板・シンク素材の選び方
キッチンの天板とシンクは、毎日使う場所なので、耐久性とメンテナンス性を考慮して素材を選びましょう。
ステンレスは耐久性が高い反面、傷が目立ちやすいというデメリットがあります。
人工大理石は、デザイン性に優れ、傷や汚れが目立ちにくい反面、熱に弱く、重いものを落とすと割れる可能性があります。
それぞれの素材の特徴を理解し、自分の生活スタイルに合った素材を選びましょう。
熱源(ガス・IH)の比較と注意点
ガスコンロとIHクッキングヒーターは、それぞれメリットとデメリットがあります。
ガスコンロは、火力を自由に調整できるため、料理の幅が広がりますが、掃除が大変です。
IHクッキングヒーターは、掃除が簡単で安全ですが、停電時には使用できません。
また、全ての鍋が使えないという点も考慮する必要があります。
自分の料理スタイルや生活環境に合った熱源を選びましょう。
食洗機・換気扇・水栓選びのポイント
食洗機は、家事の負担を軽減してくれる便利な設備ですが、容量が小さすぎると後悔する可能性があります。
換気扇は、強力な排気能力を持つものを選び、油汚れが付きにくい素材のものを選ぶと掃除の手間を省けます。
水栓は、ホース式の水栓が使いやすく、シンクの隅々まで洗いやすいです。
タッチレス水栓は衛生的ですが、水圧や水温の調整が難しい場合があります。
それぞれの機能や使い勝手をよく検討し、最適なものを選びましょう。
コンセントの数と位置の確認
キッチンでは、多くの家電を使用するため、コンセントの数が不足すると不便です。
コンセントの位置も、使い勝手の良さに影響します。
ワークトップの近くにコンセントがあると便利です。
また、オーブンレンジなどの大型家電を使用する場合は、コンセントの位置やアンペア数を事前に確認し、必要に応じて増設工事を行いましょう。
キッチンの高さ調整と使いやすさ
キッチンの高さは、作業効率に大きく影響します。
身長に合わせて高さを調整することで、腰痛や肩こりを防ぐことができます。
標準的な高さは身長÷2+5cmですが、これはあくまで目安です。
ショールームなどで実際に調理を体験し、最適な高さを選びましょう。
その他オプションの検討
その他のオプションとして、パントリー、キッチンカウンター、ゴミ箱収納、勝手口などがあります。
これらのオプションは、キッチンの使い勝手を大きく左右するため、予算と相談しながら慎重に検討しましょう。
特にパントリーは、大きすぎると無駄なスペースになる可能性があるため注意が必要です。

まとめ
注文住宅のキッチンで後悔しないためには、間取り、設備仕様、オプション選びを慎重に行うことが重要です。
キッチンの広さや形状、ワークトライアングル、収納スペース、天板・シンク素材、熱源、食洗機・換気扇・水栓、コンセントの数と位置、キッチンの高さなどを考慮し、自分のライフスタイルに合ったキッチンを設計しましょう。
また、事前にショールームなどで実際に調理を体験することで、より具体的なイメージを持つことができます。
この記事で紹介したポイントを参考に、後悔のないキッチンを実現してください。