和室の片引き戸納まりとは?決め方と施工時の注意点を解説

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和室の片引き戸納まりとは?決め方と施工時の注意点を解説

和室に片引き戸を取り付ける計画を立てている方にとって、適切な納まりを決めることは、スムーズな施工と快適な空間づくりに欠かせません。
戸のサイズ、枠の寸法、壁への取付け方法など、様々な要素を考慮する必要があるため、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
今回は、和室の片引き戸の納まりを決めるための具体的な手順と、施工時に注意すべき点を解説します。

和室の片引き戸納まりを決めるには

既存開口部から戸のサイズを決める方法

既存の開口部寸法から戸のサイズを決定する際には、まず開口部の幅と高さを正確に計測することが重要です。
その際、開口部の垂直性や水平性を確認し、歪みがあれば修正する必要があります。
戸のサイズは、開口部の寸法から枠の厚みと戸の厚みを差し引いた寸法を基に決定します。
枠の厚みは、使用する枠の種類によって異なりますので、事前に確認が必要です。
また、戸の開閉に必要なクリアランスも考慮に入れ、スムーズな開閉が可能な寸法にする必要があります。
さらに、戸のサイズ決定にあたっては、建具メーカーのカタログ等を参照し、規格サイズに合わせることも検討すると、施工が容易になります。

壁の種類に合わせた取付方法

壁の種類によって、片引き戸の取付方法は異なります。
例えば、軽量鉄骨造の壁であれば、専用の金具を用いて取付けることが可能です。
一方、木造軸組構法の壁であれば、下地材の状態を事前に確認し、適切な下地補強を行った上で取付けを行う必要があります。
また、壁の厚さによっても使用する金具の種類が変わるため、事前に確認が必要です。
さらに、石膏ボードなどの仕上げ材の種類によっても、取付方法が異なる場合があります。
これらの壁の種類や仕上げ材、下地材などを考慮し、適切な金具を選び、安全で確実な取付けを行うことが重要です。

敷居と鴨居の有無で変わる納まり

敷居と鴨居の有無によっても、片引き戸の納まりは大きく変化します。
敷居と鴨居がある場合は、それらの寸法を考慮して戸のサイズや枠の寸法を決定する必要があります。
一方、敷居と鴨居がない場合は、床と壁に直接枠を取り付けるため、施工方法が異なります。
敷居と鴨居の有無によって、戸車の種類やレール、枠の構造も変わるため、それぞれの納まりに合った適切な部材を選択することが重要です。
具体的な寸法や施工方法は、建具メーカーのカタログや施工マニュアルを参照することをお勧めします。

片引き戸の施工和室で注意すべき点は?

壁の構造と下地材を確認しよう

和室の壁は、構造や下地材の種類が様々です。
施工前に、壁の構造と下地材を十分に確認し、適切な取付方法を選択する必要があります。
特に、古い和室の場合、壁内部に空洞や弱い部分がある可能性があります。
そのため、下地補強が必要となる場合もあります。
下地材の確認には、下地探し器を使用したり、実際に壁を叩いて確認したりする方法があります。
下地がしっかりしていなければ、後々不具合が発生する可能性があるため、慎重な確認と対応が必要です。

建具の重量と耐荷重の関係

片引き戸の重量と壁の耐荷重を比較し、耐荷重を上回らないように注意する必要があります。
特に、大型の片引き戸を使用する場合は、壁の強度不足による落下や破損を防ぐため、十分な耐荷重を確認することが重要です。
耐荷重が不足する場合は、下地補強を行い、安全性を確保する必要があります。
また、戸車の耐久性にも注意し、重量に耐えうるものを選択する必要があります。

和室特有の寸法規格と調整方法

和室には独自の寸法規格が存在することがあります。
既存の開口部寸法が規格サイズと異なる場合、戸のサイズや枠の寸法を調整する必要があります。
その際には、建具メーカーのカタログや施工マニュアルを参照し、適切な調整方法を行う必要があります。
また、調整によって既存の建具や壁に影響を与えないよう、細心の注意を払う必要があります。
特に、古い和室の場合、寸法のずれや歪みが発生している可能性があるため、慎重な対応が必要です。

まとめ

和室の片引き戸の納まりを決めるには、既存開口部の寸法、壁の種類、敷居と鴨居の有無、建具の重量、壁の耐荷重、和室特有の寸法規格など、様々な要素を考慮する必要があります。
施工前にこれらの要素を十分に確認し、適切な計画を立てることで、スムーズな施工と快適な空間を実現できます。
この記事で紹介した内容を参考に、和室に最適な片引き戸の納まりを実現してください。

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